About us

ABOUT US

ビジョン

起業家の活動の場をデザインし、イノベーションを通じて未来を創ろうとするスタートアップの挑戦を応援することで、社会や健康に貢献します。

ミッション

起業家がサイエンスを楽しみかつ追求できる環境を提供します
共にアントレプレナーとして起業家のためのpeer to peerコミュニティを創ります
ローカルからグローバルまで事業成長できる機会を構築します

運営チーム

Hiroshi Atsumi, PhD

Site Director

Takatsugu Okai, PhD

Lab Manager

Rie Nakamoto

Administrator

Miho Kiyokawa

Operations Associate

入居企業INTERVIEW:株式会社FerroptoCure CEO 大槻雄士さん

起業初期の迷いと決断、そして iCONM with BioLabs を選んだ理由

Interviewee (left): Yuji Otsuki (CEO of FerroptoCure Inc.) and Interviewer (right): Hiroshi Atsumi (iCONM with BioLabs)

創薬スタートアップにとって、どの研究拠点を選ぶかは、事業の未来を大きく左右する重要な決断です。研究者にとってアカデミアに留まるかどうかの選択は容易ではありません。
癌やアルツハイマー病をはじめとする様々な疾患に関わるフェロトーシスの研究を活かした創薬スタートアップ、株式会社FerroptoCureを立ち上げた大槻雄士さんも同じ葛藤を抱えていました。大槻さんが最終的にiCONM with BioLabs を拠点として選ばれた背景には、創業初期ならではの葛藤、外の世界に触れたことによる意識の変化、そして”ここでなら成長できる”という確信がありました。今回、改めて当時の思いを振り返りながら語っていただきました。

“すべての始まりはHVC Kyotoでの面談”

厚見: 最初にお会いしたのはHVC Kyoto (Healthcare Venture Conference) でしたよね。面談がぎっしり詰まっていた日の夕方の最後の枠で、正直「ちゃんと聞いていただけているかな?」と心配になるくらい静かに聞かれていた印象があります(笑)。

大槻: いやもう、あの時は本当に余裕がなかったんです(笑)。起業してまだ2か月。起業して2か月で、インキュベーションとは何かもよく分かっていませんでした。厚見さんの説明を“理解しよう”というより、“状況を飲み込むだけで精いっぱい”でした。

厚見: ところが後日、丁寧なメールをいただき、“あ、ちゃんと聞いてくれていたんだ!”と驚きました。

大槻: 面談で聞いた話がずっと頭の中に残っていたんです。“大学の外に出てみよう”という考えが、その頃ちょうど固まりはじめたタイミングでした。あの面談がなければ、たぶん今の判断はなかったと思います。

なぜ大学の外に出る必要性を感じたのか

厚見: 大学発スタートアップは、まずは大学にラボを構えるケースが一般的ですよね。外部インキュベーターを探し始めた理由を教えてください。

大槻:「大きくは2つあります。1つ目は“ビジネスのスピードに触れられない” ことです。大学の中にずっといると、どうしても“良いデータが出ればOK” という感覚になりがちで(それ自体は研究者として当然ですが)、スタートアップとしてはビジネスの空気に触れないまま進んでしまうんです。」

厚見: VCとの距離も大学にいると遠く感じますよね。

大槻: そうなんです。創業メンバー5人のうちスタートアップ経験者は西山伸宏先生含め2名いるとはいえ メインはアカデミアのため、私たちはみんな“大学の常識”で動いてしまう。だからこそ外に出て、外のスピード感を取り込みたかったんです。
2つ目は、“大学ならではの制約から離れたかった” ということです。知財や設備の使い方に関する細かいルールなど、研究を進める上で避けられないハードルが多く、起業後もずっとそこに留まるイメージが持てませんでした。

iCONM with BioLabsを選んだ理由は「人」と「環境」

厚見: いくつか他のインキュベータをご検討見ていただいたと思いますが、最終的にiCONM with BioLabsを選んだ決め手は何だったのでしょうか。

大槻: 一番大きかったのは…厚見さんの存在です。

厚見: それは嬉しいですね(笑)。

大槻: 「いや、本当に大事だと思います。 もし厚見さんが“研究者上がりでインキュベーション担当しています”というタイプだったら、多分選択は違っていました。 VC出身で、外部の視点を持ちながらアドバイスしてくださるという安心感は想像以上に大きかったです。

厚見: ありがとうございます。それ以外の要因もありましたか?

大槻: もちろんあります!まず、共有設備が非常に充実していること、動物実験ができる環境が整っていること。さらに、立地が東京に近いというのも重要でした。スタートアップ初期はVCと会う回数がとにかく多いですし、研究員メンバーの生活圏も考慮すると、アクセス面のストレスが少ないのは大きなメリットでした。

入居後に感じた予想外の広がり

厚見: 実際に入居してみて、ギャップはありましたか?

大槻: 設備やサポート面は想定通りで、“やっぱり期待した通りだな”という印象でした。一方で予想外だったのは、入居企業が増えていくスピードと、それによって生まれたコミュニティの広がりです。初期は私と研究員の2人、そして厚見さんしかいないような日もありましたよね。」

厚見: ありましたね…初期は静かでしたよね。

大槻: でも今は、他社さんと研究の話をしながらアイデアをもらえたり、逆に相談されたりすることもあります。入居前には想像していなかった“横のつながり”が生まれています。

この場所が向いているスタートアップとは?

厚見: iCONM with BioLabsはどんなスタートアップに向いていると思いますか。

大槻: 一言でいうと、“海外を視野に入れているスタートアップ” です。Bostonに行ったとき、“BioLabsに入っているんだよね”と言うと、話が非常に通りやすい。ブランドとしての信頼感があります。

厚見: 海外VCは特にその反応をしますね。

大槻: あと、少なくとも一度は大きめの助成金の獲得か資金調達を行っている企業が良いと思います。資金ゼロの状態で来ると、この環境を活かしきれないと思いますし、研究を進めるためにも最低限の体制は必要だと感じます。

ラボを探しているスタートアップへの”リアルな一言”

厚見:「最後に、ラボを探しているスタートアップにメッセージをお願いします!

大槻: そうですね…まず、“値段だけで選ばない”こと。
動物施設、共有機器のグレード、ルールの柔軟さ、運営チームとの距離感。ラボは本当に違うので、必ず複数見に行くことをおすすめします!

厚見: 見学して初めてわかること、多いですよね。

大槻: はい。iCONM with BioLabs は“全部が揃っている”場所。だから合う人にはとても合う。ただ、どのラボにも特徴があるので、自分たちの事業に必要なものを見極めて選んでほしいですね。

The team at FerroptoCure Inc.

パートナーVC

パートナー機関